この時計は私の好みではない、と初めはそう思った。そんな私が4つも買ってしまうことになる、そんな憎いあンちぷしょうMW-600を描きました。
きっかけは前に描いたMQ-71(CASIO MQ-71 | MOLESKITCH4)でした。蓄光塗料で光る針というのも案外時刻を読みやすいもんだねと思い、じゃあこれよりもっと見やすいチープカシオはあるかしらと探し、目をつけたのがMW-600です。
初めに見たときは、ゴツい、これは買わない、と即断したんです。実際、厚みもあるし、大きめでベルトも硬い、装着感も良くはない。ただそのおかげで耐久性に優れるのでしょう。文字盤にあるHD(Heavy-Duty)の文字がそれを語ります。
暗いところで時間を読みやすそう、と目を付けたのも私は寝ている時に着けたいわけで、寝るときにこのゴツさは気になりすぎる。
それでも買ってみることにしたのは、文字盤の数字も蓄光塗料で光りそうだったんです。手に入れてみればその通りで、針だけ光るより格段に時刻を読み取りやすい。
この点で予想外だったのは、数字部分が少し光り方が弱いこと。おそらくは敢えて針より暗く光らせている。これらの光り方がなかなか良くて、一気に気に入りました。
気に入ったとはいえ、4つも買うつもりはなかったのですが、黒、赤、濃紺、シルバー、ゴールドとある文字盤のカラーバリエーションを見ているうちに次々と欲しくなってしまったのは何故なんでしょうね。チープカシオの良さを語るにこれは禁句にしようと決めていたんですけど、思ってしまいました。
これは「逆にカッコいい」かもしれない。
とうとう禁忌を破らせたチープカシオMW-600でした。
サイズ 40mm✕45.3mm
厚み 12.2mm